“そんなのアメリカではとっくに解決された課題だ“
UPSIDERは当時、借入を増やしたくて、もがいていました。
そのときに海外の株主に言われた言葉です。
何よりも成長を優先し、積極的に赤字を掘っていた時期です。
資金集めに奔走し、エクイティでの調達だけでなく、借入にも挑んでいました。
今でこそパートナーに恵まれていますが、結果が出ない暗闇を長く彷徨いました。
大きな壁に直面した結果、多くの成長機会を失いました。
例えば、「今が勝負だ」というタイミングで、アクセルを踏めなかったことがありました。
黒字じゃないと借入が出来ないのではと考え、成長にブレーキをかけたことさえあります。
もし借入がタイムリーに出来る環境だったら・・・と考えずにはいられません。
もがいている私たちを見て、海外の株主が質問してきました。
「そんなのアメリカではとっくに解決された課題だ、まだやっているのか」
衝撃でした。
当然だと思っていた状況が、海外では解決されているものだということが。
日本ではまだその悩みを解決できる糸口がほとんどないことが。
UPSIDER BLUE DREAM Fundの構想は、このような原体験から生まれています。
大きな挑戦をする会社が、
最速で輝かしい未来を掴めるように
周りの経営者に聞いてみると、この問題は多くのスタートアップが直面している悩みでした。
「助けたいが…」と歯がゆい思いをされている金融機関の方々も多いです。
日本の金融業界が抱える構造上の課題であり、解決が困難だからです。
この先、同じ壁にぶつかるスタートアップが加速度的に増えていきます。
戦いの主戦場はIT業界から、素材、建設、製造業などの巨大産業に拡大しています。
そして、意思決定の速さ、目指すスケールは、より大胆になっています。
だからこそ、成長機会を逃してしまうスタートアップを1社でも減らしたい。
スタートアップがパートナーに恵まれ、成長機会を掴めるという体験を増やしたい。
スタートアップが最速で成長し、輝かしい未来を掴めるような環境を創りたい。
このような想いのもと、UPSIDER BLUE DREAM Fundを立ち上げました。
UPSIDER BLUE DREAM Fundとは
私たちは、融資先の成長が最も重要なことだと考えています。
スタートアップが大胆な成長投資を継続し、ポテンシャルを最大化できる後押しをしていきます。
この考えに基づいて、下記のようなスタンスを大切にします。
“ともに”
・困難があってもテーブルの同じ側に座る
・VCや銀行等の他の資金の出し手と協調して支える
“速く”
・最短でタームシート提示まで60時間、実行まで1週間の早い審査
・リードレンダーとして、ステージに見合う最大の金額を融資
“遠くに”
・足元の損益より、成長性とキャッシュフローを重視した評価
・IPOやM&A等のExitありきではない関係を築く
日本の未来を切り拓くプラットフォームを目指して
UPSIDER BLUE DREAM Fundはグロースステージのスタートアップに新たな選択肢を提供してまいります。
この取り組みは、パートナーであるみずほFG様が培ってきた伝統と信頼があってこそできる挑戦です。
しかし、より大きな挑戦への第一歩でもあります。
より多くのスタートアップに新たな選択肢を提供するには、さらに多くのパートナーの協力が不可欠です。
今後は、私たちの理念に共感して下さる国内外の投資家をパートナーとして募ってまいります。
そして、グロースステージのスタートアップだけでなく、
より幅広い挑戦者にUPSIDER BLUE DREAM Fundの理念と価値をお届けしていきます。
日本の未来を切り拓く、新しいプラットフォームを目指し、私たちも挑戦し続けます。
ともに、速く、遠くに。
株式会社 UPSIDER Capital 代表取締役
石神 直樹